【体験談】鼻から胃カメラ、本当に楽?反射が強い人は要注意!!

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今は鼻から胃カメラ検査ができて楽になった!良い時代!なんて話をたまに耳にします。口からの挿入と違い喉奥の壁に当たりにくく、ほとんどえずく事なく検査ができるし、食道を通過したら先生と会話しながら検査ができるとの説明書きも散見されます。

しかし本当に鼻から胃カメラ(内視鏡検査)は楽なのでしょうか?実際に体験したので、検査を検討している方の参考になればとここに記録しておきます。

特に私は反射反応が強い(耳鼻科や内科で舌に触れられるとすぐにえずく)体質ですので、そういった問題を抱えている方には特に読んでいただきたいです。

人生二度目の胃カメラ検査

私は7・8年前に胃カメラ検査を受けたことがあります。あまり覚えていませんが、喉にスプレー麻酔をかけたあと鎮静剤を点滴注入した気がします。先生が器具を手に私の顔に近付くにつれて意識が遠のき、気付けば検査が終わっていました。辛かった記憶はなく、胃カメラってこんなに楽なんだ!という印象が強いです。

ちなみにその時は逆流性食道炎、慢性胃炎の診断を受けました。それから数年は投薬治療をしていたのですが、いまいち効果を感じられないままだらだらと薬を飲んでいたので、県外に引っ越してかかりつけを失ってからは薬を飲むのをやめてしまいました。

現在はほぼ毎夜お腹のガス溜まりが本当に酷く、胸のあたりまで圧迫されて座っていられない痛みを伴うにも関わらず、ごまかしながら生活しています。しかし今年は重い腰を上げて、そろそろきちんと自分の身体と向き合おうと検査を決意しました。

電話で検査予約

胃カメラ検査ができる評判良さげな病院をネットで見つけました。どんなに評判が良い病院でも相性はあるので、口コミ内容から決めました。

この病院は初診ですが、受診なしで電話で検査予約をして当日結果が聞けるのが売りでした。何度も足を運ぶのは時間もコストもかかるので、助かります!反面、当日までどんな病院でどんな先生なのかわからない不安はありましたが、私には合う方法でした。

事前準備

検査前夜はいつもより気持ち控えめの食事をし、21時以降は絶食。水やお茶の飲水は可能と聞いていたので、必要量摂取。でも絶食指示をされると、寝る前にいつもよりお腹がすいて辛かったです。

当日の朝食ももちろん抜き、寝起きのお茶だけ飲みました。ゆったりした服装で来てください、に結構悩みました。上はボタンシャツ、下はスウェットにして問題ありませんでした。

検査準備

病院に到着後、問診票を記入してから軽い診察。麻酔等の説明を受け、同意書に記入していると結構緊張してきました。

別室に通されると鍵付きロッカーがあり、荷物を収納。椅子に座り、まず胃の洗浄をする液を紙コップいっぱい渡されました。薄~いスポーツドリンクのようなもので味はほとんどありませんが、結構量があるので飲み干すのに少し時間がかかりました。

今度は鼻を綺麗にするため、ゼリー状の薬を片鼻ずつ注入されます。喉の奥に軽い苦みとしみるような痛み。ちょっと苦い顔をしてしまいました。

その後いよいよ検査室へ…。

まずは口腔洗浄剤を使ってうがいをしました。看護師さんがしきりに「頭ぶつけないよう気を付けてくださいね~」って流しの頭上にある棚を抑えてたので、ぶつける人多いんだろうなあと考える余裕があった時間でした。

その後検査台で横になり、鼻の液体麻酔を片鼻ずつ注入。先程のゼリーとは違い、自分でもう片方の鼻を抑えて吸い込み流し込む必要あり。ちょっと痛い。看護師さんに「そうそう、上手ですね~^^」とあやしてもらうアラサー。

麻酔が効いてきた頃、本番前の慣らし用チューブを鼻から喉に通します。注入時、さすがに(う…うわ…)となりましたがなんとかセーフ。

通したまま体感10分近く待ちます。その間何度かえずく感覚が近くなるものの、強くはなく引っ込む。待っている間に喉の違和感が一番マシな喉の形を模索して、発見しました。内科や耳鼻科で「”え~”って言ってください」と言われたときの形にすると、チューブと喉奥の接触が弱まり楽になりました。これなら本番でもこの喉にすれば楽に終われそう…!と思いながらその形を維持する練習をしながら先生を待っていました。

先生が来られたので慣らし用のチューブを抜きます。ちょっと気持ち悪いけどまあ大丈夫。

よしよしこれなら大丈夫そう、さあ、来い…!

いざ、胃カメラ注入

さて鼻から入っていきます。ちょっと今思い出しながら打ってて手汗かいてきました。
ここから表現汚くなりますのでご注意ください

「力抜いてリラックスしてくださいね~」

喉の奥に当たる。あ。

「オエェッ」

抗えない身体の拒否反応。
まずいまずい、リラッk「オエエエッ…オエ…」

待って思ってたのと違う、さっき予行演習した喉の形とか無理、え、「オエエエエ」

ちょっと進む。パシャ(撮影音)。

「息吸って~…はい止めて…楽にしてくださいね~」

このセリフは多分2回くらい聞き取れて、聞こえた時は実行しました。でも先生がずっと色々説明してくれてた内容は9割9分頭に入ってきませんでした。

もうとにかく気持ち悪い、えずきが止まらない、中止するかこ〇して欲しいと何度もよぎりました。断食しているのでえずいても何も出て来ず、空吐きを延々と繰り返す感じでした。

主に喉の奥壁に当たることが原因のように感じましたが、もちろん体内の刺激も嗚咽に繋がってました。えずく、飲み込む動作をする、喉全体で胃カメラ線を巻き込んでしまう、えずく、の繰り返し…。

この記事は検査を受けた当日夕方に打ち込んでいるのですが、思い出し吐き気で休み休み書いてます。

「反射が強いね」と途中で麻酔か何かを胃カメラ線に塗り足しているのは認識しました。でもその後も変わらず私の身体は胃カメラを絶対的に拒み続けました。

最初からずっと同じ看護師さんが付き添ってくれてて、検査の最中もずっと背中をさすってくれたり涙を拭いてくれて少し心を落ち着けてくれてました。でも身体は全然慣れてくれず、「抜いていきますね~」と言われて安心してからもえずきは止みませんでした。

ちなみに抜きながらも撮影をするので、抜き切るまでの焦らしもしんどかったです。でも進入時よりはえずきもマシになった気がします。最後に鼻からカメラを抜く時は若干痛かったけど、基本的に全編通して痛みはありませんでした。たま~に粘膜傷つけて鼻血がちょろっと出ることのある私ですが鼻血も出なかったので、評判通り腕の良い先生だったと思います。

検査終了、診断説明

抜いた後、完全に放心状態でした。左腕が痺れてることにも気付き、身体に力が入らない…。息も上がっててグルグルする。なんとか起き上がり看護師さんの肩を借りながら椅子の部屋に移動。

飲食可能時間などの説明を受けた後「落ち着いたら荷物持って待合室にお願いしますね~」と言われるも、クラクラするし、何より鼻水が止まらん!!しかし刺激すると危ないのでゆっくり拭くしかなく。

なかなか部屋を空けないからか、別の看護師さんに「大丈夫ですか?鼻血止まりませんか?」と心配されました。一応止めて待合室に移動したけど、麻酔で鼻水出てる感覚がなくてマスクの中で垂れて大変でした。

診察室に呼ばれて診断結果の説明を受け、今後の方針を決めて終了。なんと前回の検査と違い逆流性食道炎の気もあまりなく、比較的良い状態とのこと。十二指腸の入り口になんかあったけどそれはそのままで良いやつらしい。結局過敏性腸症候群とみて投薬開始になりました。

鼻から胃カメラはもうしたくない

検査中は膨らますためにガス注入をしながら進めていく為げっぷを我慢することが大事なのですが、えずきながらガスも排出してしまっていたので結構診にくかったと思います…。あと検査中は唾液を飲み込むとむせたり誤嚥の危険があるので、だらだら流しっぱなしになります。嗚咽を繰り返し涙も唾液も流しっぱなしで非常にひどい姿での検査となりました。

本当に会話できる人おるんか?と調べてみると、鼻から胃カメラ楽だった!と体験談がたくさん出てきました。おいおいまじかよ~こりゃ騙されるわ…という気持ちになりました。

普段内科や耳鼻科で喉回りが敏感に反応する方や、喉奥の形によっては鼻から胃カメラでも辛い場合があるということがわかりました。私は正直、もう二度とやりたくないです。トラウマ気味なので、多分準備段階で何かしらの発作を起こす自信があります…。

とはいえ検査が必要になる日がまた来るかもしれないので、その時は鎮静剤が使える病院にお願いしようと思います(今日行った病院は使えないと電話で説明受けてました)。ただし鎮静剤は通常麻酔よりもリスクが高いので、別の病気をしていたら使えないかもしれませんが…できれば眠ったまま診て欲しいところです…。